韓国の一般高校はこんなかんじ、韓国の高校で驚いたこと

こんにちは。コリアンライフ(@koreanlife007)です。
ようやくうちの子が高校生になりまして、今回は韓国の高校についてちょっと書いてみようと思います。
韓国の教育事情をざっと説明
韓国の高校は、인문계(人文系)と실업계(実業系)に分かれています。
인문계(人文系)は日本でいう普通科で主に進学を希望する子が行き、
실업계(実業系)は主に就職を希望する子が行きます。
日本のような高校受験はなく、中学の内申成績で決まります。
[一部の高校は面接、実技試験などあり]
成績上位者は특목고(特殊目的高校)、자사고(自律型私立高校)を目指し、その他多くは一般高校へ、就職希望なら実業系の高校へ進みます。
最近の韓国の大学受験システムは一般高校から首都圏の難関大学に行くのは難しくなっており、地方から行くのは更に難しくなっています。
なので多くの親は高校で특목고(特殊目的高校)、자사고(自律型私立高校)に送ろうするのです。
またあえて実業系の高校へ進み、専門性を生かして大学進学しようとする子も増えています。
難関高校に行くためには中学3年間の成績がとても重要で、そう考えれば中学3年間がず~っと受験期間とも言えます。
更に言えば、中学1年生から勉強を頑張っては遅いので、小学校のうちからその準備をしている、というわけです。
小学生のうちから沢山の塾通いをさせている背景の一つにこういった韓国の教育システムがあります。
韓国の教育、心配いらないよ
こんなことを書くと、韓国の教育すごい、怖い、と思いがちですが、心配要りません。
なぜならだいたい中学2、3年になると、現実の位置が見えてくるからですw
いくら塾に行かしても、勉強できない子はできないし、できる子はできる。
できる子は黙々と自分で勉強するようになります。
小学校から勉強を熱心にしているため、高校ではもうきれいさっぱり振り分けられており、教育熱は少しダウンします。
つまり、
相変わらず教育熱心な親 VS 現実を受け入れた親
でくっきり分かれますw
子供たちも、
更に熱心に勉強する子 VS 勉強を諦めた子(勉強以外の道を目指す子)
でくっきり分かれます。
ドラマのように韓国の高校生はみんながみんな勉強ばかりしているわけではないのです。
高校生になったら現実の位置が見えてきますので、心配しなくていいという事です。
塾にも通わなくてよくなりますw
韓国の高校で驚いたこと
ここからは韓国の高校に入って驚いたことです。
ちなみにうちの子は一般高校です。
時間割
韓国の高校(実業系高校を除く)では야간자율학습(夜間自律学習)、通称야자(ヤジャ)といって、放課後に教室に残って自習学習をする時間があります。
少し前までは強制で夜10時まで学校にいなければなりませんでした。
しかし現在は強制ではなくなり、希望者だけが教室に残り自習学習をしています。
でもうちの高校の場合、強制ではないですが、ほとんどの子がこの야자(ヤジャ)に参加しているというのです。
カトリック系の女子高で真面目な子が多いのでしょうか?
以下がうちの学校の時間割です。
7時間目まであって、16:40から放課後授業。
放課後活動ではなく授業です。(有料)
17:30から夕食。(有料)
18:30から21:30まで夜間学習があります。
勉強熱心ですねえ。
制服が無料
地域ごとに違いますが、だいたいどこも韓国の高校は制服が無料だそうです。
制服代が高いと聞いていたので、これには驚きました。
ただ冬服上下1着、夏服上下1着のみです。
毎日着るYシャツは1着では足らないので、2着目は自己負担となります。
学校によって생활복 (生活服) というのがあるのですが、それも自己負担です。
体操服がない
これも学校によって異なります。
うちの子の場合、小学校は体操服なし、中学は体操服ありでした。
高校はなく、先生が「テキトーに動ける服を持ってこい!」と言ったそうです。
テキトーな服といっても、年頃の女子には適当な服では済まないのが困るところです。
韓国の高校体育は息抜き時間という考え方です。
給食費が無料
義務教育でない高校では給食費有料かなと思っていましたが、ほとんどの高校が給食費無料だそうです。
ただ야간자율학습(夜間自律学習)をする場合、夕食は有料となります。
勉強熱心な子は学校で2食食べることになります。
学校の敷地内にヤクルトおばさんがカートごと侵入しヤクルト販売
これは入学式の日の衝撃的な出来事だったんですが、堂々とヤクルトおばさんがカート(ゴルフカートみたいな車)ごと侵入しヤクルト販売しているではありませんか!
たぶん高校は勉強が大変で、ヤクルトを飲んで勉強を頑張る学生がいるということでしょうか?
エリート教育な部活
子の高校には唯一の部活でハンドボール部があるのですが、それが日本の部活とはちょっと違うのです。
まず、ハンドボール部はかなり強いらしく、経験者がハンドボール部のために入学します。
そしてその子たちは特別扱いで、試合があれば修学旅行も抜けるし、授業だって試合優先となります。
初心者は入ることができないそうです。
韓国の体育はエリート教育だと聞きますが、こういう特別待遇の子たちがオリンピックを目指すのが韓国です。
更に勉強したい子は寮に入る
韓国の一般高校にはだいたい寮があります。
家から通える子でも、更に勉強したければ自ら進んで寮に入ります。
そうやって一日中勉強漬けの生活に自らを追いやるのです。
以上、韓国の一般高校はこんなかんじ、韓国の高校で驚いたことでした。