夫が先に死んだらどうする?…このまま韓国に住み続けるのか?

こんにちは、コリアンライフ(@koreanlife007)です。
こちらに長く住んでいると、 私と同じように国際結婚をして夫(韓国人)が先に亡くなってしまった方がチラホラいらっしゃいます。
私の知り合いは40~50代がほとんどなので、どちらかが病気になってしまう方もチラホラいらっしゃいます。
女性の方が平均寿命が高いわけですから、いずれは夫が先に逝く確率が高いわけです。
今回はそのようなことになった場合、残された妻(日本人)はその後どうしているかについて、私の知っている範囲でお伝えしたいと思います。
夫が先に亡くなったら
驚いたことに周りの日本人はほとんど韓国に残っています。
もし私が同じような境遇なら、子供を連れてとっとと日本に帰るでしょう。
ではどうして韓国に残っているのでしょうか。
その理由を考えてみました。
韓国に残る理由
まず、ご本人が中高年(だいたい50代以上)であることが挙げられます。
そこから以下の理由が考えられます。
・子供がもう大きく、韓国の大学や会社に通っている。(子供の生活基盤が完全に韓国になっている)
・子供がそれほど日本語ができない。(母親の言っていることはわかるレベル)
・日本の両親が他界してしまっている。(帰る家がない)
・韓国在住歴の方が長くなり、韓国生活の方が慣れてしまっている。(生活基盤が完全に韓国になっている)
・中高年となり、新しい環境でスタートするのが億劫になる。
一人だけお子さんがいらっしゃらず、ご主人が先に亡くなられた方を知っているのですが、その方は日本に帰られました。
やはり子供がいる、そしてその子供が大きくなり韓国にいる、というのが決め手になるのではと思います。
孫がいらっしゃる方はもっと帰れないようです。
また日本の両親。
私もまだ日本の実家に両親が住んでいるから帰れるのであって、もし両親が亡くなったら、今までのようには帰れないと思います。
なので、帰りたくても帰れない状況といいますか…悲しいですね。
経済面をどうするか
先にご主人が亡くなられて、一番心配するのは経済的なことです。
幸い、私の周りの方はお子さんがもう社会人か大学生になっています。
なので教育費がすごくかかったり、そういう問題はないんですが、それでも働かなければ生きていけません。
そこで問題になるのが仕事です。
外国人50代の女性に何ができるのでしょうか。
ここからはとてもリアルな話になります。
外国人50代女性、厳しい現実
私の住んでいる所は都会ではないので、夫の死別に関わらず、外国人で50代女性となると、ほとんどは工場で働いていらっしゃいます。
でも工場もランクがあるようで(友人談)、例えば大企業の衛生管理がきちんとした工場は50からだとなかなか雇ってもらえません。
なので、ほとんどが中小企業の工場となります。
工場は一日中立ちっぱなし。
だいたいが土地の安い外れた地域にあるので、早朝に通勤バスが出て出勤し、夜に通勤バスで帰ってくるという感じです。
お給料はまあまあもらえるかもしれませんが、体力勝負となります。
若ければいいですが、50でいきなり体力仕事は体にこたえます。
おまけに韓国人は作業スピードがめちゃくちゃ速い。
日本人はそのスピードについていくのがまず大変だそうです。
工場によっては同じような外国人(多文化家庭)を積極的に雇ってくれる工場もあります。
特に東南アジアや中国の人たちは作業スピードも速く、若いうちから工場で就職する人が多いです。
あとは清掃、ベビーシッター、家事代行など。
今まで専業主婦だった人が50代になっていきなり仕事を探すのは至難の業です。
このようにとても苦労されている日本人を間近で見ると、若いうちに準備しておくべきだと感じずにはいられません。
若いうちに準備を
夫の死別だけでなく、夫婦間には何が起こるか誰も予想できません。
私の場合は子供が幼い頃、いろいろな意味で夫に対し「だめだこりゃ」と思い、働くことを決めました。
職があるということは経済的な安定だけではなく、精神的にも安定します。
幸い韓国は結婚移民者のために就労支援をしてくれます。
私もそれで職を得ました。
職業支援を受け、中高年の外国人女性でも社会福祉士や調理師などの資格を得、立派に働いておられる方もいらっしゃいます。
将来困らないためにも、若いうちから準備し、歳を取っても働ける経済手段を持っておくことをお勧めします。