韓国では高校中退して공정고시(高卒認定試験)を受ける子がけっこういる話

こんにちは、コリアンライフ(@koreanlife007)です。
娘が心の風邪を引き、1ヶ月。
学校の先生や、心理相談の先生、病院の先生にお世話になりながら、毎日なんとか過ごしています。
うちの子は今、中3。
このまま体調がよくない場合、高校進学はどうなるかという問題が出てきました。
普通にこのままの成績で、近くの高校に入学はできるのですが、この先も体調不良が続く場合、通えるのかという話です。
そこで担任の先生と娘の進路について話す機会がありました。
とても頼りない担任だったのですが、娘のためにいろいろ調べてくれたようです。
担任の話を聞いて驚いたことは、韓国では高校を中退する子がクラスに1人くらいはいる、ということです。
今回は韓国の高校を中退する子たちについて、ちょこっと書いていきたいと思います。
どうして高校中退するのか
担任の先生曰く、韓国で高校中退者は以下の理由で辞めるそうです。
1.問題を起こした場合
2.いじめなど学校に馴染めず
3.体調不良
4.勉強が出来すぎて
1~3はわかるのですが、4は韓国らしいなと思いました。
実際、1~3の子は학업중단 청소년(学業中断青少年)と言われています。
これは韓国の社会問題にもなっていて、学歴社会の陰で、学業を中断せざるを得ない子が増えているのも事実です。
では高校を辞めてどうするか?です。
공정고시(高卒認定試験)を受ける
チラホラ聞いたことはある、この「공정고시(高卒認定試験)」。
初めて身近で聞いたのは、娘の小学校の担任が공정고시(高卒認定試験)から大学に行き、教師になったという人だったからです。
その先生は学校に馴染めず、辞めたそうです。
私も驚いたのですが、娘も驚いたようで、今までレールに乗っかった生き方しか学んでこなかった娘はこの先生と出会い、とてもいい影響を受けました。
他に身近なところで言うと、同じ多文化家庭のお子さんも、高校を中退した子がチラホラいます。
その理由は様々ですが、結構いるんだなあ…と他人事のように思っていました。
でも、実際に自分の子がこのような選択肢を選ぶかもしれないというのは別の話なわけです。
担任によると、この공정고시(高卒認定試験)は普通に中学の学習を終了した子にとって、ちょっと勉強すればできるくらいの、とても簡単なレベルだそうです。
ただ、これをパスしたからと言って、大学に行けるかというのは別問題。
大学は수능(大学修能試験)一発で行かなければなりません。
そのため、相当な勉強をしなければならないというわけです。
中卒であれば공정고시(高卒認定試験)は受けられる
공정고시(高卒認定試験)は中学さえ卒業していれば、年齢制限なく受けられるというのです。
だから頭のいい子は面倒な高校生活をスルーして、これを受け、早く大学に行くってわけですね。
たぶんとっても頭のいい極々少数だと思いますが。
余談ですが、韓国は飛び級も認められていて、かつて私が日本語を教えていた子も飛び級でKAISTに入学しました。
ただ、こういった本当に頭のいい子は韓国の大学にはいないというのが私の印象です。
本当に賢い子はどんどん海外に出ていくのが韓国です。
担任の話をまとめると
もし高校に入学する時点でも体調不良が続くなら、
・高校生活を満喫したいなら、休学届を出し、回復してから復学する。
・高校には入学せず、공정고시(高卒認定試験)を受ける。
こちらの選択肢になると言われました。
正直まだ心の整理がつかないですが、体調を見ながら、日本で休養するのもいいかなと考えたりしています。
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