韓国でいじめ(학교폭력)にあった場合の対処法

こんにちは、コリアンライフ(@koreanlife007)です。
最近韓国では、有名人が実は過去にいじめの加害者だったと暴露されるニュースをよく見かけます。
今回は韓国のいじめについて、リアルな現状をお伝えしたいと思います。
学校でのいじめは韓国語で학교폭력(学校暴力)という言い方をします。
そして最近増えているのは사이버폭력(サイバー暴力)といって、ネット上でいじめることです。
実際私のまわりでもいじめはたくさん起きています。
そして外国人が親である多文化家庭の子供が巻き込まれるケースもあります。
いじめ対策がマニュアル化されている韓国
韓国の親をイメージしてみてください。
とても過保護な親を想像してしまいませんか?(スカイキャッスルの親みたいな)
そして先生より怖い。
韓国の親は日本の親のように黙っていません。
怒るととっても怖いです。
そんな親が多すぎるので、韓国はいじめ対策をマニュアル化しました。
ここ数年前のことです。
学校でいじめがあった場合
実際にいじめが発生した場合、被害者とその親が学校か教育支援庁に申告します。
1.いじめ発生(申告)
↓
2.学校の調査
↓
3.学校暴力対策審議委員会(教育支援庁)の審議
↓
4.処分
↓
5.不服の手続き(再審×)
どうしてこのようなことを知っているかというと、友達(日本人)のお子さんがいじめの被害者だったからです。
そのお子さんはカカオトークのグループチャットによるクラスの集団いじめでした。
たまたまそれを発見した親が、その事実を担任に伝えました。
このような場合、証拠がスマホに残っているので、それを証拠として提出できます。
被害者側は証拠をきちんと残さなければなりません。
例えば暴力を受けたならその診断書、友達の証言、目撃情報、録音記録、ネットの記録など。
そして、学校暴力対策審議委員会が開かれます。
委員会が開かれれば、被害者と加害者、それぞれの親が出席し、証言しなければなりません。
実際にそれに出席した友達に聞いてみると、精神的にとても辛かったそうです。
まるで裁判のような感じだそうです。
そしてその子の場合、加害者を他校に転校させることができました。
また加害者は反省文を提出、奉仕活動数時間だったか…記憶は定かではありませんが、そんな結果になりました。
このように、韓国でいじめの被害にあった場合、親がすぐさま訴え、学校暴力対策審議委員会で審議されるというシステムになっています。
学校暴力対策審議委員会の怖い点
このシステムは実際本当にいじめがあった場合、とてもいいシステムなんですが、その審議が誤った場合、とても厄介です。
先日聞いたのは、いじめの加害者でもないのに、いじめの加害者として訴えられたというものです。
最近の一部の金持ちの親はちょっといじめがあったと思えば、弁護士を連れて訴えるそうです。
これまた私の友達のお子さんなんですが、いじめてないのにいじめたと訴えられたのです。
クラスの複数の子が訴えられました。
訴えた子はお金持ちで、弁護士も付けて学校に訴えたそうです。
審議の末、友達のお子さんは加害者でないということが証明されましたが、あやうく加害者にさせられるところでした。
このように、お金持ちは弁護士を連れて訴えるため、誤った結果も出てくるのではないかと考えられます。
いじめの加害者になるとどうなるか
そして最も怖いのが、一度いじめの加害者だと処分が下ると、学校の内申書に記載されます。
高校生の場合、推薦試験が受けられません。
最近の韓国は推薦試験で大学へ行く子がほとんどです。
それがすべて不可能になります。
韓国の教育は中学、高校と内申書でガチガチに生徒を監視する教育なので、内申書に一度でも汚点を残すと大変なことになります。
なので、最近の韓国ではいじめで訴えられるととても厄介なので、いじめないように、いじめられないように、注意して過ごしているのです。