学歴社会の韓国で、うちの子塾を全て辞めました…

こんにちは、コリアンライフ(@koreanlife007)です。
うちの子が今、中学3年生なんですが、塾を全て辞めました。
英語と数学の塾に行っていたのですが、2つとも辞めてしまいました。
まわりの子がみんな塾に行くので、親としてはとても不安です。
今回は塾を辞めた理由と韓国の教育について書いてみました。
塾を辞めた理由
うちの子が塾に行き始めたのは中学1年生からです。
他の子に比べると遅いです。
それは私が小学生のうちは遊ばせておけ!今遊ばないといつ遊ぶんだ!という考えを持っていたからです。
成績もそれほど悪くありませんでした。
そして中学1年生になって初めて英語と数学の塾に行かせます。
本人もやる気でした。
でもまわりはほとんどが小学生のうちからバッチリ塾に通っています。
韓国は中学受験がないのにです。
中学受験がないのにどうして塾に送るか?
いろいろな理由が考えられますが、その一つは高校受験のためにです。
韓国の高校受験は筆記試験がなく、中学校の内申成績だけが反映されます。
中学の内申は300点満点(京畿道は200点満点)。
高得点を出すには小学生からやっておかないと難しいからなんです。
良い高校に行くためには中1~中3までの成績が良くないといけない。
そのためには中学から頑張ってはもう遅く、小学生から頑張るんです。
話は戻って、私はそんなことも知らずに塾に送りました。
塾では내신대비반(内申対備クラス)という特別なクラスがあったのですが、なんじゃそりゃ?と思ってたくらいです。
小学生から塾に行ってる子は今学校で習ってるところを勉強してません。
学校で習ってることより先のことを習ってます。
これを韓国語で선행학습(先取り学習)と言います。
韓国はこの선행학습(先取り学習)が当たり前となっています。
なのでうちの子は今学校で習ってることすら確実ではないのに、先のことを習っていたわけです。
その塾は学力ごとにクラスがいくつかあって、だったら一つ下のクラスにいけばと思いますが、下のクラスはみんなやる気がなくて嫌だというのです。
結果、自分のレベルに合わずに辞めることにしました。
韓国は学歴社会というけれど…
韓国は学歴社会だからみんな勉強を頑張っているイメージですが、現実はそうでもないです。
この波に付いて行けず、あきらめる子もたくさんいます。
最近の傾向としては、成績がまあまあで普通高校に行くなら、実業系高校に行き資格を取り、推薦で大学に行った方がいい、という考え方が増えています。
普通高校に行き、朝から晩まで勉強して大学を目指すより、そちらの方が楽に大学に行けるというのです。
昔のように勉強だけが全てではない、好きなことをしろ、という考え方も増えてきました。
でもまだまだ考え方は昔のままで、がっつり勉強をさせる親が多いです。
そして中学生のうちはまだまだ希望を持って勉強させているの親が多いのも事実です。
家庭教師を迎える
ちょうどその頃親戚の集まりがあり、この話をすると家庭教師に来てもらったらどうかと勧められました。
そしてネット検索して김과외というアプリから家庭教師の先生に来てもらうことにしました。
とりあえず数学だけ。
下はその時のツイートです。便利な時代になりました。
数学塾を辞めた娘。まわりからのアドバイスもあり家庭教師を雇うことにした。そこで
김과외
という家庭教師を探すアプリを利用。登録したとたん近所に住む先生(大学生)からメッセージがわ~っと来た。写真を見て「この人いいんじゃない?印象よさそうよ」とまるでお見合い写真のように見る母。 pic.twitter.com/kgrZKz94op
— koreanlife@韓国生活疲れ気味 (@koreanlife007) March 28, 2021
家庭教師は週2回90分授業で28万ウォン。
学年が上がるごとに高くなり、高校生だと60~80万ウォンだとか。
先生は教育大の女子大生で、私はそれほどいいとは思わないですが、娘が気に入ってるので良しとします。
英語も家庭教師を雇いたいですが、金銭的に難しいので夫が教えています。(大丈夫か?)
とりあえず本人はやる気があるのでこのまま見守ろうと思います。