韓国で日本語教師をするために必要な資格

韓国で日本語教師をするために必要な資格

こんにちは、コリアンライフ(@koreanlife007)です。

私は以前、日本語教師をやっていました。

そのためブログで日本語教師についての記事を見た人から、問い合わせのメールをもらうことがあります。

よくある質問が、

「韓国で日本語教師になるためには何の資格が必要ですか?」

「高卒でも日本語教師になれますか?」

というもので、それについて私の考えをまとめてみました。

 

 

韓国で日本語教師をするために必要な資格

①最低限必要

・4年制大学卒業(どこの大学でもいい)

 

②あれば有利

・日本語教師養成講座で420時間コースを修了、または日本語教育能力検定試験に合格

 

③とても有利

・大学院の日本語専攻で修士課程修了

①→③に行くほど、就職先の選択肢が広まり、条件のいいところで働くことができます。

職業ビザで日本から韓国に渡ってくる場合は②日本語教師の資格までが必要です。

なぜならビザを発給してくれる所は、そこそこしっかりとした就職先で、日本語教師の資格を必要としています。

もし日本での日本語教師の資格がない場合は取得しておくことをお薦めします。

より条件のいいところで働くには②日本語教師の資格、更には③修士課程終了者が有利です。

 

 

何も資格がなければ就職先の選択肢が狭まる

①4年制大学卒業だけ

働く場所:学院、出講日本語、電話日本語、動画日本語、個人授業

※かなり不安定な職場、不安定な給与

 

②日本語教師養成講座で420時間コースを修了、または日本語教育能力検定試験に合格 

働く場所:大手の学院、出講日本語、電話日本語、動画日本語、個人授業、高校

※ちょっと不安定な職場、安い給与

 

③大学院の日本語専攻で修士課程修了

働く場所:高校、専門学校、短期大学、大学

※安定した職場、給与もいい

最初はどんな仕事でもやっていけるのですが、長年働いていくと、より条件のいい所で働きたくなります。

では韓国で条件のいいところはどのような所か。

それは昼間に働けるところです。

(日本語教師の現場はたいていが、朝の出勤前と夜の退勤後がいちばん忙しいです。そのため家庭を持ち子供がいる場合、働きに出ることがむずかしくなります。)

昼間に仕事をしていられる所、それは高校や大学などの教育機関です。

そして、このような所は人から人への紹介が多いです。

顔が広い人でなければ永遠に紹介してもらえないという、なかなか厳しい世界です。

でもたまに求人が出て激戦となった場合、やはり最終学歴が問われてくるというわけです。

大学院まで行かなければならないと、日本語教師になれないわけではありません。

日本語学院(학원)は、大卒なら行けますし、うちの近くの学院は短大卒でも大丈夫でした。

でもそういう所は労働条件が悪いです。

 

 

韓国で日本語教師をするために最終的に必要だと思う資格

韓国で日本語教師をしていく上で最終的に必要だと思う資格は、大学院の日本語専攻での修士課程終了です。

これがあるとないとでは、かなり違います!

私はこれを早々と悟って、他の道を選びました。

私の場合、日本語について更に学びたいという思いよりかは、生活費をなんとかしないと!という思いが強かったわけです。

もともと始めたきっかけが、夫が仕事を辞め、その代わりに働かなければならず、日本語を教えるしかなかったからです。

なので日本語について、これ以上の探究心がありませんでした。

ここは日本語教師をやっていく上で大きな違いだと思います。

私のように、韓国でなんとなく日本語教師をしている人は、日本語教師をずっとやっていくのであれば、大学院まで行くべきです。

実際、私のまわりでもそれを悟り、40歳手前で大学院に行く人がいます。

結婚移民者で大学や大学院を目指すにはここがお薦めです。学費が安い。

>> 한국방송통신대학교

 

 

実は日本人で溢れている韓国の日本語界

これは長く住んでいる人ならわかると思いますが、日本人はここ数年でとても多くなりました。

まずは日韓夫婦が増えました。

うちの田舎でも1つのトンネ(동네)にだいたい1人は日本人が住んでいます。

そう考えたらソウルなんかは1つのトンネに10人は住んでいるわけですね。(引きこもってる人もかなりいます)

その中で私のようにひょんなことから日本語教師を始める人がいて、更にはわざわざ日本から日本語教師のために渡ってくる日本人もいるのです。

条件のいいところは競争率が高いです。

そのためには最終学歴と、資格、経歴が必要となってきます。

私の友人はフリーの日本語教師ですが、40手前で大学院に行き、けなげに2年ごとに韓国語能力試験まで受けています。

そうでもしないと競争率が高い所は勝てないそうです。

 

理解していただけましたでしょうか。

日本語教師という仕事は、一見敷居が低いように見えますが、いつまでも日本語に対する探究心が必要で、それなりのお金と時間をかけないとできない職業なんだと思うのです。