韓国でwebデザイナーとして働く上で大変なこと

韓国でwebデザイナーとして働く上で大変なこと

こんにちは。

30代後半でデザインを学び、40代でWebデザイナーとして再び働きはじめたコリアンライフ(@koreanlife007)です。

今回は私が普段働く上で、「外国人だから大変なこと」を実際にあったエピソードを交えてお伝えしようと思います。

 

ちょうどいいキャッチコピー、言葉が思い浮かばない

Webデザイナーってデザインだけすればいいのではなく、たいていはキャッチコピーまで考えなければなりません。

これが、外国人には本当に難しい!

例えば、このサイト。

https://www.kised.or.kr/

START UP

창업진흥원이 법정기관으로

다시 한번 도약합니다.

혁신 창업생태계 선도기관 창업진흥원

こういう文もたいていはデザイナーが考えます。

日本語でも難しくないですか?

それで、どうするかというと、似たようなサイトを徹底的に調べまくるのです。

言い方は悪いですが、パクって、一部分をちょっと変えて作ります。

この作業が外国人だと時間がかかるので、やっぱり大変です。

 

また、こういう赤線を引いた部分も、デザイナーが文章を考えなければなりません。

https://www.kised.or.kr/

韓国人なら短時間で済ませられることが、外国人だと倍以上の時間がかかります。

…文章作成能力と検索能力が問われます。

 

誤字が許されない

これはwebではなく、印刷物を取り扱うデザインで散々苦労しました。

カタログ、チラシ、名刺など、印刷物のデザインもしてきましたが、こちらに進まなかったのはこの部分が大きいです。

特に韓国はスピードを競うので、誤字があった場合は大変なことになります。

Webデザインはその点修正ができますが、それでも誤字は許されないです。

 

イメージが微妙に違う

以前、반짇고리の作家さんのカタログを作成したことがありました。

この時、반짇고리という言葉を初めて知りました。

반짇고리とは裁縫箱のことです。

韓国では昔、お嫁に行くとき、母親が作った裁縫箱を持たせたそうです。

日本も昔、似たような風習がありましたかね?

(私は小学校家庭科で使った裁縫セットを韓国に持ってきましたw)

でも私の描く韓国の伝統裁縫箱のイメージと、韓国人が考える伝統裁縫箱のイメージが微妙に違って苦労しました。

なぜならば、私はこの風習をよく知らないからです。

実際まわりでこんな裁縫箱を使ってる人も見たことなかったですし、初めて知る文化だったからです。

母から娘へ渡すイメージも韓国ではどういう感じなのかわからない。

この時は相当苦労しました。

 

韓国人では常識であることが、常識となっておらず、ミスが生じる。

たとえば、電話番号の最後の桁が4ケタなのに、資料には5ケタになっていた時。

韓国ではこんな電話番号もあるのかな?と思ってそのまま資料の誤字をコピペしてしまう…とかw

先日は軍隊の単位が대대(大隊)というのを知らなくて、これはタイピングミスかな?と思って思わず대とするところでした。

こういう韓国人ならわかっている常識的なことがわかってないので、ミスをします。

ミスをしないためには、聞くしかないんですが、まわりにこれを理解してくれる同僚が必要となります。

 

そんなこんなで、何ひとつ、外国人としてメリットもない会社で働いていますが、まわりの人に助けられ、何とかやっています。

メリットがひとつあるとすれば、たぶん社員全員、私の存在を知っていることでしょうか。

(社内チャットで日本人である私が入社したことが知らされた…)

こういう会社で外国人は目立ちます。

これをどう捉えるかですね…。

以上、韓国でwebデザイナーとして働く上で大変なことでした。