これが韓国の人脈・コネ社会か!韓国でアラフォー外国人、転職活動奮闘記④

コロナで契約を切られ、アラフォー外国人が韓国地方で転職活動を始め早1ヶ月。
前回は怪しい会社を紹介されたところまでお伝えしました。
ようやく続編がお伝えできるようになりました。
その後、雇用労働センターからは、求人があれば電話が来ていました。
私が結婚移民者だからか、特に意識してもらっていたのかもしれません。
くどいようですが、雇用労働センターは外国人にやさしいです。
そうこうしている中、かつて日本語を教えていた生徒さんと食事をする機会がありました。
生徒さんと言っても、大企業の役員で、私の日本語教師歴のなかで最大の超大物VIPの方です。
この方に出講授業で1対1で2年くらい教えていましたが、中国に移動となり、久しぶりの再会でした。
さすがVIP
そのVIPの生徒さんと食事での席で。
「最近も日本語を教えていますか」と聞かれたので、私がコロナで契約切りにあったこと、
更には外国人でもあり、年齢的にも再就職は厳しいことを話しました。
すると、
私が紹介してあげましょうか?
と何とも優しいことを言ってくれるではありませんか!
「これはもしや、韓国で有名な人脈を利用するというやつか!」
と、興奮してしまいました。
そして、このVIPさんの高校時代の同級生という、社長さんを紹介してもらいました。
とりあえず紹介されるがまま、社長さんと会ってみることに。
人脈を利用した就職とはこういうことだった!
翌日、紹介された社長さんの会社に行きます。
社員100人ほどのきれいな会社でした。
日本とも取り引きがあり、優しい感じの社長さんでしたが、現在私を雇うほど日本と取り引きをしているわけではなく、
かと言って、私の職歴が生かせる会社でもなく、アレレ~と思っていると、社長さんが何やら電話をかけだすのです。
電話をかけた先は、私の職歴が活かせそうな他の会社の社長さんでした。
このように、社長さんから他の社長さんへと紹介してくれたのです。
紹介の流れはこうでした。
大企業の役員さん
↓紹介
A社の社長さん「うちは専門が違うので、他を紹介してあげましょう。」
↓
B社の社長さん「うちは求人出してないから、他を紹介してあげましょう。」
↓
C社の社長さん「ちょうど求人出したところでした。明日面接来てください。」
このように社長さん同士でたらい回しのように紹介されたのです。
これが韓国の人脈社会というやつなんですね…。
人脈を使った就職の最大のメリット
そして、ちょうど求人を出したばかりだというC社の面接を受けることになりました。
実は後々面接でわかるのですが、このC社は私が求人サイトから普通に応募していたら、書類で絶対落とされそうな会社でした。
私は年齢的にもスキルでもアウトだったでしょう。
ダイレクトに面接までこぎつけるのが、人脈を使う最大のメリットです。
そして、その後、C社の面接に合格し(コネだから断れなかったか?)、めでたく再就職先が決まりました。
韓国が人脈社会なわけ
韓国では同じ学校を卒業していたら、たとえ当時会ったことがない人でも、私の後輩だ、先輩だと親しくなります。
日本では同じ学校出身でも当時会ってたり、面識がないとあまり親しくすることはありません。
でも韓国は世代がどうであれ、とにかく同じ学校出身だと親しくするのです。
小・中・高・大学と同じ学校の人はかなりいます。
それをビジネスにも大いに活用するのです。
外国人は人脈を上手く使えるチャンス
外国人は知り合いがおらず、一見、人脈社会に縁がないように思われますが、実は違います。
外国人こそ、この人脈社会を大いに利用できると考えます。
そもそも私が大企業の役員さんと親しくなれたのも、外国人だからです。
外国人は不便ですが、そのメリットを大いに利用すれば、普通なら会えそうにない人にも会うことができます。
外国人ということで、顔を覚えてもらえます。
家でじっとしていたらそれは発揮されませんが、社会に出れば、デメリットと思っていたことがメリットとなることがあります。
(でも社会に出れば同時に、外国人ならではの苦労もつきものです。これに耐えられるかどうか!)
そんなこんなで、ようやく再就職先が決まりました。
8月から新しいスタートです。
コネ入社なので、入ってからが大変ですが、3年ぶりの会社勤め。
ドキドキですが、またいい報告ができるように頑張ります。