韓国で二重国籍の子供、国籍を選択しなかったらどうなる

先日街で偶然、顔見知りの日本人(たぶん韓国での在住歴が30年くらい)の方に出会いました。
お互い顔見知り程度ですが、その方から聞いた情報が有益だったのでお伝えします。
韓国にお住まいで、二重国籍のお子さんがいらっしゃる場合はご参考になさってください。
国籍は満22歳までにする
娘さんが、22歳になる前、日本へ旅行に行った時のことです。
出国審査で、「早く国籍を選択してください」と注意を受けたそうです。
21歳くらいになると、出入国時に注意を受けるようになります。
日本の国籍法第14条ではこうあります。
重国籍の方(日本の国籍と外国の国籍を有する方)は、満22歳に達するまでに、どちらかの国籍を選択する必要があります。
満22歳といっても男の子の場合、兵役があるので満18歳までに国籍の選択をする人が多いようです。
兵役は韓国に住んでいるなら絶対行かなければなりません。
国籍を選択しないといけないのは日本の国籍法によるもので、韓国では二重国籍が認められています。
韓国では二重国籍が認められているため、22歳を過ぎても普通に暮らせるのです。
(でも日本では二重国籍が認められないため、結局国籍を選択しないといけません)
それで国籍選択を親がうっかりしていたり、本人が知らなかったりすることが過去にあったそうです。
何もわからず放っておいたらどうなるのでしょうか?
二重国籍の国籍選択を放っておいた場合
国籍を選択しなかった場合、
軍人になった子:昇級できません
その子は二重国籍のまま国籍を選択せず軍人となり、軍人の昇級試験で二重国籍のため引っかかり、昇級できなかったそうです。
公務員になった子:昇進できません
二重国籍のまま公務員になっても昇進できなかったそうです。
公務員や国に携わる職業は必ず韓国籍を選ばないと後々問題が生じるということです。
日本国籍を選んだ子
韓国で生まれ育った二重国籍の子で、日本語があまりできないのに就職に有利だと思い、日本国籍を選んだ子がいたそうです。
日本語ができないのに、日本国籍を選択するとどうなるか。
ただ苦労するだけだそうです。
その子は就職のため日本に渡りましたが、まともな仕事がありません。
見た目は日本人、国籍も日本人、でも話すのは片言で、読み書きもできない、となると働き口だって限られてきます。
結局、肉体労働のような仕事しか探せなかったそうです。
将来、この子のように日本に渡り、日本国籍を選択するつもりなら、日本語はきちんと勉強しておかないといけません。
かつて結婚移民者は国籍を選択できた
その方の情報によると、1997年くらいまでに韓国人と結婚した人は、結婚ビザ発給時に韓国籍と母国の国籍との選択をしなければなりませんでした。
在住歴30年以上の人で韓国籍にしている人が多いというのもそのためです。
結婚ビザを取ると同時に、国籍選択ができたのです。
その方は今は日本国籍ですが、年を取り外国人だと雇ってもらいにくいため、韓国籍に変えるつもりだと言っていました。
こういう場合、97年以前に結婚した人は簡単に韓国籍に変えられるそうです。
国際結婚をしたなら避けて通れない国籍問題。
面倒くさいし、書類も揃えないといけないし、できれば避けて通りたいものです。
たぶんうちの子は漢字もろくに読めないので、韓国籍となるでしょうが…国籍選択はよく考えて慎重にしたいものです。