永住権とは何なのか?日本国籍のままの人と韓国国籍に変えた人

6月1日から、全ての外国人登録者が再入国許可を受け、医療診断書を提出しなければ韓国を出国できなくなります。
今まで外国人登録をしている外国人は出国後1年以内(永住資格F-5所持者の場合は2年以内)の再入国の場合、再入国申請が免除されてきましたが、 6月1日から再入国許可申請の免除が中断されました。
外国人登録をしている長期滞在外国人は、出国する前に全国の出入国・外国人官署(空港・港湾を含む)を訪問し、再入国許可を受けなければならなくなりました。
さらに、韓国を出発する48時間以内に作成された医療診断書の持参も義務化されました。
私は永住権(F-5)を持っていますが、果たして永住権とは何なのかと、今回の騒動で考えてしまいました。
永住権とは
永住権(えいじゅうけん)とは外国人が、在留期間を制限されることなく滞在国に永住できる権利のこと
いちいちビザを延長しなくていいということと、日本に帰省の度、再入国許可がいらないということで、永住権を取ったワタクシ。
永住するかどうかはわからないけれど、こっちの方が手続きが断然ラクだから取ったわけです。
永住権者は空港でも韓国人のところに並びなさい!と注意されたこともあります。(←単に少ない方に並んでるだけ)
選挙権はないですが、今までほぼ韓国人と同等の扱いを受けてきました。
でも、今となっては永住権があっても再入国許可が必要なわけで、だったら永住権は何のためにあるのだろうか??と考えてしまいました。
韓国国籍に変える人
私のまわりには、そのまま日本国籍の人と、韓国籍に変えた人とがいます。
韓国籍に変えた人というのは、在住歴が20年とか、30年以上の人たちです。
名前も韓国語の名前にしている人と、日本語をそのまま韓国語読みにした人もいます。
どうして韓国籍に変えたかというと、昔は日本人として住むことが不便だったからだそうです。
韓国籍の方が働きやすかったんですね。
昔の韓国は外国人にとってとても住みにくかったわけです。
韓国籍に変えようと思った時
そういう私も韓国籍に変えようかと本気で思ったことがあります。
17、8年前、韓国に来て驚いたのは、ネット社会が浸透しているということでした。
若かった私はネット社会が楽しくて、ネットで交流したり、ネットショッピングをしたりしていました。
そこで問題になったのが、外国人というだけで、手続きがいろいろ面倒だということでした。
今は外国人が増えて、外国人でも普通に本人確認ができるようになっていますが、当時はそれができなかった。
いちいち問い合わせの電話をして、Faxで外国人登録証の表面と裏面を送らなければなりませんでした。
もちろん、今も100%改善されたわけではありませんが、昔に比べたらはるかに便利になりました。
当時、それがとても不便だったので、外国人無料法律相談というのがあり、そこで韓国籍に変えることを相談したんですね。(笑)
すると法律相談の人は「それは初めて聞きました。」と興味深そうに私の話を聞いてくれました。
でも結論は、ネットショッピングなどが不便ということで国籍を変えるのはどうかということでした。(笑)
どうして国籍変えないの?
この質問は職場でよくされました。
働いていると、外国人であるがゆえに、手続きの面でいろいろ面倒なことがあるのです。
そして何も知らない同僚が、「どうして国籍変えないの?」と聞いてくるのです。
ぐっとこらえながら、「だったらあなたは韓国籍を簡単に捨てられるの?」と問いたくなります。
実際、韓国人と結婚した、いわゆる結婚移民者で、東南アジア系の方々は韓国籍に変える人が多いです。
それは韓国籍であるほうがいろいろ有利なんでしょう。
でも日本人はというと、韓国籍にしてメリットはあまり見当たらないんです。
そして国籍というものは簡単に捨てられません。
永住するのか
今回、永住権があっても何の効果もないことがわかりました。
そもそも永住権って?私はこの先、韓国に永住するのでしょうか?
だんだんと年老いていく両親に、この先どうすることが最善なのか考えてしまいます。
私の知り合いの日韓夫婦で、日本に行ったり来たりの人がいます。
日本に住んでいたら韓国がよく思えるようになり、韓国に住んだら日本がよく思えるようになり、結局この夫婦は合計4回も移住しました。
今は日本に落ち着きましたが、引っ越し代だけがもったいなかったと話しています。
近いと思っていた日本と韓国間がだんだんと遠くなっていく今日。
ああ、もっと日本の美味しいもの食べておくんだった!