韓国ドラマのお母さんと自分とが重なる時

暑くなり韓国でも昼間は半袖でも過ごせるようになりました。
今の時期迷うのが服装で、今日はどうせ家にいるし、普段着のTシャツでも着ておこうとタンスをあさったのでした。
すると、去年、娘にもらったTシャツが出てきました。
「もうこれ着ないから捨ててもいい?」と娘に言われ、捨てるにはもったいなから、もらったTシャツ。
ああ、こんなのがあったんだとそのTシャツに袖を通した時、ふと、韓国ドラマのワンシーンが頭をよぎりました。
동백꽃 필 무렵 / 椿の花の咲く頃
私が思い出したのは、韓国ドラマ「동백꽃 필 무렵(椿の花の咲く頃)」のお母さんと息子のやり取りでした。
出典:KBS 「동백꽃 필 무렵」
お母さんは2002年ワールドカップの息子のTシャツを未だに着ているのです。
하..엄마 내 이거 버리라고 했지!
아니 2002월드컵티를 왜 아직까지 입고댕겨!
그것도 내가 입던 거를!
(…お母さん、僕これ捨ててって言ったでしょ!
2002年ワールドカップのTシャツをなんで今まで着てるんだよ!
それも僕が着てたものを!)
出典:KBS 「동백꽃 필 무렵」
捨てるのがもったいないから、息子のTシャツを未だに着ているお母さん。
ジーンときたシーンでした。
それが、今の私と重なったのです。
私ももったいないからと、娘のTシャツを着ている… (笑)
確かこのシーンでは息子の履かなくなったスニーカーまで、お母さんが大切に履いているんです。
しかも息子だから、ぶかぶかの靴を。
건축학개론 / 建築学概論
ジーンとくるTシャツのシーンは「건축학개론 / 建築学概論」という映画にも出てきました。
主人公の子がGUESSというブランドTシャツだと思い着ていたのに、ある日、ロゴ違いのGEUSSという偽Tシャツだったとわかってしまいます。
そしてそのTシャツを捨てようとし、お母さんに「まだ着れるのにもったいない」と言われます。
出典:映画「건축학개론」
・・・数十年後、実家に帰った主人公。
大学時代に捨てようとした、あのGEUSSという偽Tシャツを、お母さんが未だに着ているのです。
出典:映画「건축학개론」
出典:映画「건축학개론」
着るものを惜しんで暮らすお母さんの姿に、主人公はそっと泣くのでした。
・・・こういうシーン、弱いんですよね。
私が娘からもらったTシャツはまだまだこの2作品に比べれば新しいですが、少し母親の気持ちがダブリ、感慨深くなりました。
そう言えば、私の母親も私の服を着てたっけ?
娘のTシャツは部屋着として着ていこうと思っています。
この2作品はNetflixでも見れます。心温まるお薦めの作品です。