日韓夫婦で二重国籍の子供、大学進学どうしてるの?

韓国に住んでいて、韓国人と日本人の二重国籍の場合、大学進学はどうするのでしょうか?
先輩ママさんから聞いたことや、まわりの子たちを見てまとめてみました。
韓国在住で日韓夫婦のお子さんの大学進学は、
・韓国籍で韓国の大学に進学 → ほとんど
・韓国籍で日本の大学に進学 → 少しいる
・日本籍に変え日本の大学に進学 → ごく少数いる
・日本籍に変え韓国の大学に進学 → ?
こんな感じでしょうか。
日本と韓国以外の他の国に進学する場合もありますが、ほとんどが韓国籍として韓国の大学に進学しています。
韓国の大学に進む理由は、
・韓国で生まれ育ったため、日本語があまりできない。
という理由から、そのまま韓国の大学に進学する子が多いのでしょう。
たぶんうちの娘のように日本語で会話はできるでしょう。でも、
・日本語で受験レベルの読み書きができない。
という子がほとんどだと思います。
また男の子は兵役があり、韓国に住んでいる以上、兵役の義務を果たさなければなりません。
そのためどうしても韓国籍のまま韓国の大学に行く子が多いと考えられます。
男の子で日本国籍に変える場合、兵役逃れと疑われ、両親が韓国に住んでいる場合は難しいでしょう。
韓国籍で韓国の大学に進学する場合
韓国在住で日韓夫婦のお子さんが韓国の大学に行く場合、
・普通に韓国の大学に進学
・日本語を武器に韓国の大学に進学
があります。
普通に進学するには、韓国の入試制度をよく知り頑張るしかありません。
韓国の入試制度についての記事はこちら。
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日本語を武器に韓国の大学を目指す場合
日本語ができたらちょっとは大学入試に有利じゃないかと思っている親は多いと思います。
私もそうでした。
でも韓国に住んでいる以上、日本語がどんなにできても、日本語だけでは無理です。
韓国に住んでいる以上はまず、内申点。
学校の成績がいちばん重要です。
プラスちょこっと日本語ができれば有利というくらいです。
まずは学校の成績
例えば、韓国外国語大学。
ここは韓国の外国語専門の大学ではトップレベルです。
でもここの日本語専攻は日本語ができなくても行ける(はず)です。
実際、教え子に日本語がほぼできないのに受かった子がいました。
私が知り合ったのは大学3年生くらいでしたが、もうその頃には日本語がペラペラでした。
つまり頭が良ければ語学は大学4年間で習得できるのであり、大学側は成績がいい子をとるのです。
外国語高校から行く
最近は推薦(수시)で大学に行く子がほとんどです。
日本語を武器にこの推薦制度を利用して行くには、普通高校より外国語高校の方が有利です。
それは高校のカリキュラムが日本語にかける時間が長く、内申書にたくさん書けるからです。
現在の内申書は学校や課外活動でどれだけ頑張ったか、それが将来の目標とどれだけつながっているかを見るので、とても有利なのです。
私の知っている日韓夫婦のお子さんはこのラインから外国語大学に合格しています。
もちろん成績も優秀でないといけません。
韓国籍で日本の大学に行く場合
韓国籍のまま日本の大学に行く場合は、EJU(日本留学試験)を受けて行きます。
EJUとは日本政府と連携しているJASSO(独立行政法人日本学生支援機構)によって運営されています。
試験は4科目があります。
1.外国語としての日本語 125分
2.理科(生物・化学・物理)80分
3.総合科目(公民・地理・歴史)80分
4.数学 80分
1の日本語は日本語での回答ですが、他は英語の回答でも大丈夫です。
学校によって必要な科目が違います。
また1年に2回実施されます。(6月・11月)
EJUを受けるつもりなら早め早めの対策が必要です。
私が出会った子の中に、EJUから早稲田大学に行った子がいました。
その子は英語で受けました。日本語は必要なかったそうです。
大学の授業は英語だから問題ないそうですが、友達に英語ができない子が多くて、夏休みに韓国に帰ってきた時、私のところに日本語を習いに来た子でした。
私の印象では国公立大学や難関大学は日本語よりも、むしろ英語(TOFEL)を重視する学校が多いです。
そして学力…。
問題は学費です。
日本の私立大学は韓国より圧倒的に学費が高いです。
できれば国公立大学がいいですが、国公立に行くには相当な日本語での学力か、英語での学力が必要というわけです。
日本籍に変え日本の大学に進学する場合
女の子で、日本の大学進学のために日本籍に変えたという子がいました。
どうして変えたかは不明ですが、そうすると完全に日本人として受験を受けることになります。
つまりは日本人として見なされるわけですから、日本語が相当なレベルでないと大変ですね。
ゆくゆく日本で就職しやすいためでしょうか?
日本籍に変え韓国の大学に進学?
韓国に住んでいる日韓夫婦の場合、子供は他文化家庭の位置づけとなります。
韓国の大学を進学する場合、外国人枠には入りません。
韓国に住んでいるのに日本国籍に変えるのは、単に住みにくいだけになります。
まとめ
二重国籍の子にとって、大学進学は大学を決めるだけでなく、国籍を決めるということにもつながります。
国籍は親が韓国に住んでいる以上、今まで韓国で生まれ育った以上、韓国籍を選ぶ子がほとんどです。
日本の大学に行くにしろ、韓国の大学に行くにしろ、まずは頑張って学校の勉強しなければなりませんね。
そして、日本語教育は学校の勉強プラス、小さい頃から親が見てあげるのが理想です。
まだまだ私も未知の世界なので、この内容はわかり次第更新していきたいと思います。