【韓国不思議】コロナウイルスで思い出した新天地という宗教について

【韓国不思議】コロナウイルスで思い出した新天地という宗教について

韓国には怪しい宗教がたくさんあります。

新型コロナウイルスで問題となっている、新天地という宗教もその一つです。

こういう新興宗教のことを韓国ではサイビー(사이비:似而非)宗教と言います。

キリスト教が多い韓国ではこれらを異端だと言います。

私はこの宗教団体のことを知っていはいましたが、最初はピンと来ませんでした。

(怪しいのがいくつもあるため…)

でも思い出すとかれこれ10年ほど前に、私はこの宗教について聞かされていたのでした。

 

人が押し寄せる教会

それは10年以上前のことです。

不動産好きな韓国人の友人と物件を見に行くため、普段行かないエリアを歩いていました。

歩いていると、たくさんの人がある建物に入っていくのです。

建物はちょっと汚く、それほど大きくはなかったのですが、次から次へと人が建物に入っていくのです。

小さい子供を連れたお母さんとか、おばさんとか、とにかく女性が多かったです。

それを見て、友人が、

「この教会、知ってる?」

と私に聞いてきました。

そして、その時初めて新天地という宗教を知ることになるのです。

当時、その友人が教えてくれたことは、

・この宗教は異端の宗教である

・中で何をしているかわからないけど、とにかくすごい人だ

・危ないから気をつけるように

ということでした。

へ~そんな宗教もあるんだ、という感じで、そのまま5年くらい経ちました。

 

発展する教会

 

2度目にその宗教が話題に触れたのは5年ほど前。

会社の人たちと、みんなでご飯を食べに行った時のことです。

そのお店の向かいに、すごく大きくて新しいピカピカの建物があったのです。

同僚と「この建物何かな?」と話していたところ、

上司が「これは新天地というサイビー宗教だよ」と説明してくれました。

以前見た、あの小汚かった建物は、こんな大きくてピカピカの建物に生まれ変わり、移転していたのです。

どれだけ信徒を集めたのでしょうか、この間すごい勢いで発展していたのです。

 

身近なところにもいた

3度目の出会いは、去年私がアパートのエレベーターに乗っていた時のこと。

ツイートもしていました。

アパートのエレベーターに乗った時、おばさんがいて挨拶してきたので、返したらパンフレットを手渡されました。

パンフレットをみると、イエスとあったので、てっきりキリスト教かと思ったのです。

そして後にフォロワーさんからそれは新天地という宗教だと教えてもらったのです。

この時はまだ、あ~なんか聞いたことある宗教だ、くらいしか思っていなかったのですが、コロナをきっかけに新天地という宗教を思い出しました。

あんなに大きい教会を建てたわけだから、布教活動も盛んにしているんでしょう。

 

よくわからない韓国の宗教観

韓国で宗教はたくさんあり、その中のキリスト教と言っても種類がたくさんありすぎて、実際よくわかりません。

身近なところで言うと、かつて日本語を教えていた学院のオーナーは、教会を新しく建て、そこに牧師さんをスカウトして自分の教会を作りました。(笑)

先生たちは渋々お金を出し合って、開教祝い(?)に植木をプレゼントしました。

お金がある人は自分の教会を作るのです。(笑)

一部の人ですが、教会というものをビジネスに利用しているようにも感じます。

街を歩いていると教会をたくさん見かけますが、簡単に教会を作っているように思います。

また最近、うちのアパート近くに小さな教会が建ちました。

その教会は週末になると数家族が集まって、バーベキューしたり遊んだり楽しそうに集まっています。

宗派とかは全くわかりませんが、気の合う数家族がお金を出し合って教会を作ったような感じに見えます。

不思議な世界です。

 

変な宗教ばかりではない

私の世代になると、韓国人は宗教を持っている人が多いです。

それは変な宗教ではなく、きちんとしたカトリック(천주교)、プロテスタント(기독교)、仏教(불교)です。

規模が大きいところはそんなに怪しくありません。

そして規模が大きいほど、宗教が政治とか社会に影響を与えています。

信仰のために通っているのか、人脈づくりのために通っているのか…これも韓国独特の文化です。