プロデュースどころじゃないかも!韓国音楽チャートねつ造問題

テレビ番組「그것이 알고 싶다 (それが知りたい)」の新年一発目の内容があまりにも衝撃的だったので、さっそくブログにまとめてみました。
タイトルは「ねつ造された世界 音源買いだめか? バイラルマーケティングか?」
あまりに衝撃的すぎる内容でした。
韓国音楽チャート操作問題
それは、歌手닐로(ニイロ)の「지나오다」という曲から始まったといいます。
この歌手は今までテレビにも出たことなく、全く無名の歌手だったのですが、
いきなり音楽チャート(melon, genie)1位になったのです。
所属事務所はSNSの反響で1位になったといいますが、顔も名前も知らない歌手が、曲がいいというだけで1位になれるものでしょうか。
この時、多くの人がねつ造を疑ったといいます。
ある歌手の爆弾発言
決定的だったのは、歌手박경(パクキョン)さんのツイート。
바이브처럼 송하예처럼 임재현처럼 전상근처럼 장덕철처럼 황인욱처럼 사재기좀 하고싶다^^;;
バイブのように、ソンハイェのように、イムジェヒョンのように…(省略)買いだめしたい。
というツイートだったんですが、これで音楽チャートの사재기(買いだめ)問題が浮上します。
実際にこれらの歌手は(バイブだけは知名度がありますが…)知名度がないのに急上昇し、長期間ランキングに入っているというのです。
この事件は今、捜査中で法的処置を検討中ということですが、共通して言えるのが、
芸能事務所はどこもマーケティングをマーケティング会社に一任しているということです。
歌手の証言
ある業社から順位ねつ造の話を持ち掛けられた、という歌手が実際にいたのです。
술탄 오브 더 디스코(スルタンオブザディスコ)
出典 https://www.ytn.co.kr/_sn/1406_202001050045019660
バイラルマーケティング(Viral marketing)するという業社が現れ、チャート順位をねつ造できると持ち掛けられたそうです。
타이거JK(タイガーJK)
出典 https://www.yna.co.kr/view/AKR20200105016600005
ある業社から5年前、1億ウォン払えば、音楽チャート1位にするという話をされたというのです。
そして奥さんの윤미래(ユンミレ)さんもねつ造被害にあったという話。
ミレさんの新曲が発売された日に、わざと似たような曲調の歌手3人が新曲を発売する。
そしてミレさんをチャート1位にならないようにされたことがあるという証言。
말보(マルボ)
出典 http://news.zum.com/articles/57289419?cm=popular
ある業社から、お金と引き換えに音楽チャートねつ造の話をされました。
そして曲をバラードにし、10代~20代が共感できる歌詞、カラオケで歌える歌に変えるように提案されたそうです。
1位になるには3億~3億5千万ウォンだと言われました。
・・・そういえば、韓国の音楽チャートはバラードが多いですね。
どうやってチャート1位にするのか
追跡した結果、専門のマーケティング代行業者がいたのです。
マーケティング会社の下請け会社がこのような行為を行っていました。
メクロプログラムというプログラムを使って、パソコンを自動再生させていました。
つまり機械が音楽を聞いていたのです!
https://programs.sbs.co.kr/
パソコン1台で10台ぶんくらいの自動再生ができます。
韓国の音楽サイト「melon」「genie」はログインとパスワードがないと音楽を聴けません。
音楽再生に必要なログイン、パスワード、IPアドレスまでをお金で買って(これは不法行為!)、
数万人もの人が曲を聴いたことにしていたのです。
https://programs.sbs.co.kr/
SNSで拡散
この人達はフォロワー数が多いアカウントをいくつも持っています。
そして、いい曲だったから聴いてみて!と、
まるで本当にいい曲を聴いたかのように拡散させていくのです。
韓国では特にフェイスブックでこの手法をやっているそう。
カバー曲
Aという歌手がいたとします。
Aの新曲が出るに合わせて、「Aの新曲を聴いて、よかったから歌ってみた」というふうに、
Aの曲を歌っている姿を撮って、SNSに載せるというのです。
それを歌手Aの新曲が出る時期に同じように、3人ほどがカバーしSNSに載せます。
そしてSNSで拡散したかのように見せかけて、ねつ造を行うというわけです。
音楽チャート以外にもねつ造
関係者によると音楽チャート以外にもねつ造可能だというのです。
それはNAVER検索順位、リアルタイム検索語など、
お金さえ払えばいくらでもねつ造可能な時代だというのです。
実際に選挙前によく利用されているそうです。
なんか衝撃的な内容すぎて、言葉を失いました。
実際に、以前働いていた会社では「genie」という音楽サイトのストリーミングを流していたのですが、
みんなで「なんかこのサイトは若い人向きだよね~」とよく話していたんです。
実際知らない曲がチャートの上位にきてたり・・・
単に世代の違いで知らない曲が多いんだと思ってました。
でもこの番組を見て、あ~こういうことだったのかと謎が解けた感じです。
オーディション番組「プロデュース」のねつ造問題が大きなニュースとなりましたが、そもそも音楽チャート自体もねつ造だとすると、何を信じていいのでしょうか?
今ヒットしている曲は本当にいい曲だからヒットしているのか、それともみんながいいというからなんとなく聴いているのか・・・
せっかくいい音楽があっても人が聴かずに、機械が聴いているなんて悲しい話です。
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