【韓国の不思議】秋は男の季節?

【韓国の不思議】秋は男の季節?

韓国では「春は女の季節」、「秋は男の季節」といいます。

長年日本語を教えていた生徒さん(50代男性)が秋になる度、「秋は男の季節なんです」と感傷的になっていたのを思い出します。

ではどうして韓国では「秋は男の季節」と言われているのでしょうか?

 

秋は男の季節の理由

秋になると物思いにふけったり、感傷的になることを韓国語で、

가을을 타다 (カウルル タダ)

といいます。

ところで、この 타다(タダ)という動詞は本当に幅広く使います。

※ 動詞「타다」の使い方例

・버스를 타다. (バスに乗る

・고기가 타다.(肉が焦げる

・얼굴이 타다.(顔が日に焼ける

・커피를 타다.(コーヒーを入れる

・유행을 타다.(流行に乗る

 

秋になると感傷的になるのは、

秋になると肌寒くなり、日照量と日照時間が少なくなるため、

幸福感を与えるというセロトニンの分泌が減り、憂うつな気持ちになる

ということらしいのですが、ではどうして秋は憂うつな気持ちになる男性が多いのでしょうか?

 

一説によると、

男性はもともと成功したい、何かを成し遂げたいと思いが強く、

収穫の季節である秋に、今の自分を見て、完ぺきでないという挫折感や虚無感を感じる

のだそうです。

そういえば韓国の男性って会社に属する人より、起業したり、個人事業主が多いです。

つまりより成功したい感が強い人が多く、その分、虚無感を強く感じる人が多いということなのでしょうか。

 

秋に浸る韓国の歌

そんなわけで、韓国には「秋に感傷的になったみたい」というタイトルの曲まであります。

가을 타나봐요  바이브(秋に感傷的になったみたい バイブ)

 

韓国ではバラードが好きな人が多いです。秋はバラードがとても似合う季節ですね。

個人的にはソンシギョンのこの曲が秋に合うと思います。

거리에서  성시경(通りで ソンシギョン)    

まさにバラードの王者ですね。

これでどっぷり秋に浸れそう。

 

若者に人気のアイユーの秋の歌といえば、これ。

가을 아침  아이유(秋の朝 アイユー)

原曲は양희은(ヤンフィウン)という大御所の歌手で、昔の曲です。

これをアイユーがリメイクして、再び有名になりました。

アイユーの歌もいいですが、低いトーンで始まる原曲もいいです。

秋に浸るのは男性だけではありませんね。

近年の韓国は秋がめっきり短くなり、冬がとても長くなりました。

短い秋を楽しみたいものです。