SKYキャッスルの試験問題流出事件は韓国で本当にあった話

SKYキャッスル、ようやく見終わりました~。
長かった…。最終回寝てしまいそうになりました。
ほとんどの韓国ドラマが途中で挫折してしまうなか、なんとか全部見ました。
その中で韓国で大問題になった事件がドラマに盛り込まれていたので、その事件について紹介したいと思います。
ドラマSKYキャッスルでの試験問題流出事件
http://tv.jtbc.joins.com/photo
入試コーディネーターから試験問題を手渡される母(ハン・ソジン)。
入試コーディネーターは、高校教師にお金を払い、試験問題を盗んでくるよう指示したのでしょう。
こんなことって本当にできるの?
試験問題がそんなに重要なの?
そう思った方も多かったのではないでしょうか。
実際にあった試験問題流出事件
https://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1005237364
ソウル カンナム区の淑明(スンミョン)女子高校という私立高校で実際に試験流失事件が起こりました。
試験問題を盗んだのは、双子の生徒の父親。
実は生徒の父親はこの学校の教務主任で、試験用紙を保管していた金庫のすぐ近くにデスクがありました。
金庫の暗証番号を知っており、試験前の2日間ひとりで残業をしますが、残業記録を残しませんでした。
双子の成績は以前はさえない成績でしたが、いっきに学年1位、2位となります。
でも実際に黒板で数学の問題を解かせると解けなかったり、周りの生徒たちも疑い始めます。
というのもカンナム区の私立高校で、いきなり学年1、2位になるなんて、かなりの努力をしないとできないというのです。
その噂はカンナムのお母さんたちの耳に入り、お母さんたちは学校に抗議し、ついには警察の捜査が入りました。
双子の姉妹はおとなしく、まじめでいつも勉強しているような生徒でした。
実力でトップになったと言い張る双子と父親でしたが、警察の調査の結果、
ケータイ、試験用紙のメモなどから、試験問題を流出したとする証拠が発見されました。
https://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=4071722
この事件以来、教育部は教師である親と子供が同じ学校に通えないようにしました。
また、双子の生徒は他校に転校することになり、父親は懲役3年6ヵ月、1審有罪判決が出たそうです。
この事件はまだ終わっていない
どうして父親はそこまでして試験問題を娘に流出させたのか?
ここが問題なんです!
それは中間期末テストで1位をとらせたいがためです。
中間期末テストで全体の4%以内に入れば、1等級というランクになれるからです。
1等級になれば、有名大学に入れる確率が高くなります。
高校生は少しでも自分の等級を上げたいがために、一生懸命勉強するのです。
つまり、試験問題流出事件は起こるべくして起こった事件で、これは氷山の一角かもしれません。
下の写真は韓国の大学入試説明会の様子です。
親のための大学入試説明会です。
今の韓国の入試制度が内申重視に変わり、親がパニクっています。
その内申基準があまりにも不透明で複雑すぎて、説明会を開いているのです。
https://news.joins.com/article/22530528
SKYキャッスルは韓国の入試制度や社会を考えるドラマでもありました。
韓国はいつからこんな教育システムになってしまったのか…。
将来受験生を持つ親として、先が思いやられます。