韓国の小学校にプールはない⁉プールまで大型バスで移動⁉

夏といえば、小学校はプールの授業がありますね。
それでは韓国はどうでしょうか?
残念ながら、韓国はほとんどの小学校にプールがありません。
でもプールがある小学校もちゃんとあります。
以前、日本語教師時代、コジェ島出身の人がいましたが、その人から聞いた話です。
なんとコジェ島は小学校にプールがあるんです!
※巨済島(コジェト):釜山の下に位置する島
それで夏の体育はプールだそうです。
https://www.google.com/maps
セオル号沈没事故から
セオル号沈没事故を教訓にパク・クネ大統領時代、水害事故で命を守れるようにと、「生存水泳 (생존수영)」の授業が始まりました。
2014年の対象は小学3年生でしたが、2019年は2~6年生対象、2020年には小学生全学年対象となるそうです。
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といっても一週間くらいの期間限定の授業です。
プールもないのにどうやって授業するかというと、プールがある施設まで大型バスで移動します。
うちの学校の場合は8クラスあり、4クラスずつが大型バスに乗って通うというものでした。
先生も泳げない人が多いので、教える人はプールのインストラクターさんです。
うちの子が言うには、担任の先生も付いていくけど、2階から見守っていたらしいです。(韓国らしい^^)
泳げない人が多い
韓国では今まで小学校で水泳の授業がなかったため、泳げない人が多いです。
うちの子は夏休み日本帰国の度、市民プールで泳がせていましたが、それだけでクラスで泳げる方だったそうです。
(自慢げに話していたけど、クラスのレベルが低すぎとは知らない…)
水泳教室は幼児や大人に人気はありますが、小学生高学年にもなると勉学の方が優先されていくんでしょうか…。
クラスでも泳げない子が多かったと言います。
エリート体育
そんな韓国でもオリンピックで水泳自由形金メダリストの水泳選手がいます。
パク・テファン選手です。
https://people.search.naver.com/
韓国では彼のことをマリンボーイと呼びます。(笑)
生存水泳を教えている韓国でどうしてこんなすごい選手が出たかというと、
もともとの才能と、恵まれた体格、そして韓国はエリート体育を推進しているからです。
少しでも才能のある子は、転校させてまでその才能を発揮させ、それだけを貫くのです。(他は何もしません)
そういう子は練習や大会で授業を抜けても出席扱いとなりますし、特別扱いとなります。
これは何のスポーツでもそうです。
友達の子供はまさにこれでしたが、途中で挫折して大変そうでした…。
スポーツができる上位層だけをオリンピック選手などの一流選手に育てるという感じです。
なので、その他の学生は基礎ですらちゃんと学べていません。(教科書で基礎は学んでいるよう)
高校生になると、体育とは名ばかりで、体育の時間は自習時間になるそうです。
せめて、健康を維持するくらいの運動はしてほしいなあ…。