【韓国在住ママ必見】韓国の高校は大きく5種類、難関大学を目指すなら高校受験させる

【韓国在住ママ必見】韓国の高校は大きく5種類、難関大学を目指すなら高校受験させる

子供はやっと中学生になったばかりですが、韓国の高校ってどんな高校があるのかな~と思って調べてみました。

韓国の高校は筆記試験がなく、内申点で高校に行きます。

それは一見、楽なように見えますが、実は中学校生活全てが内申点となり、より過酷なものとなります。

つまりは中学の中間期末テストの成績が実質、高校へ行く筆記試験の代わりとなります。

レベルの高い高校を目指す子はただの定期テストでも授業態度でも力を抜くことができないのです。

今回は高校の種類について調べてみました。

 

1.英才学校(영재학교)

その名の通り、とても賢く才能のある子だけが行く特殊な学校です。全国8か所にあります。

ここに行くような子は小学校の頃から教育庁主催の英才教育プログラムに選ばれた子たちだと思います。

より詳しく分類すると、科学英才学校と、科学芸術英才学校とがあります。

知り合いに英才学校に行った子がいないため、全然情報がありません!

…別世界の高校です。

 

2.特殊目的高校(특수목적 고등학교)

略して「特目高(특목고)」と呼ばれています。

特殊な目的を持つ高校のことです。

科学高校、外国語高校、芸術高校、体育高校、国際高校、マイスター高校などがあります。

 

科学高校、外国語高校、国際高校はお受験で行きます。

お受験とは内申成績と面接です。

ソウルの外国語高校は外国語が得意だから行くという子もいますが、難関大学に合格しやすいから行く子も多いです。

国際高校も本来の目的は国際的な人材を育成するための高校ですが、難関大に合格しやすいという理由で行く子も多いです。

芸術高校、体育高校はその名のとおり、芸術と体育の得意な子が行き、大会の成績などが反映されます。

マイスター高校は李明博大統領時代にできた高校で、就職を目指す学校です。

全寮制で寮費は無料です。

マイスター高校と実業系高校との違いは、マイスター高校は途中で進学に変更できません。

絶対就職するという条件付きです。

なので、途中で進学したくなった場合、かなり不便です。

 

3.自立型私立高校(자율형 사립 고등학교)

略して「自私高(자사고)」と言います。

私立高校で独自の理念で運営する高校のことです。

お受験して行きます。(内申成績+面接)

ソウルに集中していますが、全国で40校ほどあります。

一般高校より2~3倍高い学費ですが、大学受験のためには人気で、実際に難関大学合格者が多いです。

超難関高校の民族史観高校(민족사관고)もここになります。

多くは全寮制で、3年間勉強漬けの生活を送ります。

勉強ができ、なおかつメンタルの強い子でないと耐えられません。

 

4.一般高校(일반고)

普通の高校です。

一般的に「人文系(인문계)」と呼ばれています。

中学校の内申成績だけで行きます。

ほとんどの高校生がここに行きます。

でも内申成績があまりにも悪いと、家から遠い一般高校に飛ばされます。

一般高校の中でもランクがあって、内申成績の順に志望校が決定します。

入学後、勉強のできる子、またはより頑張って勉強したい子は学校の寮に入ります。

 

5.特性특성화고)

一般的に 「実業系(실업계)」と呼ばれています。

進学ではなく、就職を目指す高校です。

中学校の内申成績で入ります。

電気、インターネット、会計、情報、芸術、体育、観光、美容などの専門技術を習います。

 

難関大学に行くなら

ソウル大、高麗大、延世大学などのSKYの難関大学に行くには、2.特目高(특목고)や3.自私高(자사고)から行く子が多いです。

それは韓国の大学入試制度と関係しています。

現在の大学入試はほとんどが推薦入試です。

推薦入試は学校で書かれる内申書が重要です。

高校受験をする特目高(특목고)や自私高(자사고)はその内申書を書くのがとても上手なんです。

一般高校に比べて対策をバッチリしています。

高校のカリキュラムも内申書がよく書けるように対応しています。

なので、難関大を目指すなら、中学の時点で、一般高校ではなく、高校受験をしておくことをお薦めします。

 

就職するなら

就職するなら 2. マイスター高校か、5. 特性化高校ですが、より良い就職先を狙うならマイスター高校です。

でもいい就職先に就職できるのは上位数人だけです。

それ以外は特性化高校と変わりなく、単に全寮制と通学制の違いではないでしょうか?

就職前に現場に行き、就職実習を受けるのですが、死亡事故が起きたり、人手不足のため実習生を雇用したりと、社会問題となっているのも事実です。

高校側も就職率を上げる為に、ブラック企業に就職させたりしています。

なので、就職率のいい高校があっても、まともな就職ができたのは半分くらいで、すぐ辞めてしまう子が多いというのが現状です。

 

 

今回は韓国の高校についてまとめてみました。

またわかったことがあれば、更新していきますね。