【韓国在住ママ必見】韓国高校の内申制度はこうなっている!(高校編)

【韓国在住ママ必見】韓国高校の内申制度はこうなっている!(高校編)

高校生のお子さんを持つ人と話していると、いつも「等級(등급)」という言葉が出てくるので、

「等級とは何ぞや?」とずっと思っていました。

今回は韓国の高校の内申制度、大学入試までのことを書きたいと思います。

 

1. 高校の内申は9段階の等級に分けられる

韓国の全ての高校生の内申成績は1~9等級に分けられます。

全ての学生が中間と期末の成績でランク分けされるのです。

今まで韓国では絶対評価制度(절대평가)という点数そのものを評価する方法で成績が付けられていました。

でも現在は相対評価制度(상대평가)という制度に変わりました。

相対評価制度とは、学生の点数を評価するのではなく、学生の順位を等級に変えて評価するということです。

 

2. 等級の出し方、計算方法

等級は1等級がいちばん良く、9等級まであります。

自分の等級を知るためには、その学校の学年の合計人数科目ごとの自分の順位を知らなければなりません。

計算方法:(自分の科目別順位 / 学年全体の数)×100=自分の等級

こうして計算し、自分がどこの等級かを知ります。

 

例えば、学年総数が100人、自分の順位が30位だとすると、

(30/100) ×100 = 30、つまり30%です。

下の表は「高校内申等級計算基準表」です。

上から4番めの~40%の部分に当てはまります。

つまりこの場合、4等級となります。

高校内申等級計算基準表

高校内申等級計算基準表

この表にもありますが、学年総数が100人中12位なら3等級、200人中22位なら2等級となります。

1等級は上位4%のみです。

 

3. 大学への反映比率

大学入試でそのまま等級が反映されるかと言うと、そうではありません。

100%反映される大学もあれば、10%しか反映しない大学もあります。

そう、等級の反映は大学によって違うのです!!

基本的に大学ではこのような内申等級をそのまま利用せず、大学ごとの計算方法で選抜しています。

ちなみにinソウルしたいなら基本的に2等級以上だそうです。有名大は1等級…。

まず行きたい大学が等級をどのくらい反映しているかを知る必要があります。

 

4. 大学への反映期間

大学に成績が反映されるのは、高校1年生1学期の中間~高校3年生1学期の期末までです。

高校生活ず~っとですね…。

韓国の高校生は遊ばず勉強ばかりしていますが、この意味が理解できます。

日本では高3で部活を終えてから、受験勉強に取り組む学生もいますが、韓国では無理です。

つまり高校3年生から頑張ったとしても、成績の反映は終わりに近く、もう遅いということです。

 

また大学によって学年ごとの等級反映率も違います。

以下はあるブログから引用した学年別の内申反映率です。

1年生から3年生まで同じ比率で反映される大学もあれば、1年生20%、2年生40%、3年生40%と学年ごとに反映される比率が違う大学もあります。

また反映科目も大学によって違います。

大学ごとの等級反映率

出典 https://m.blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=8daum8&logNo=220797411875&proxyReferer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F

どちらにせよ、1年生から中間期末テストがとても重要ということです。

 

漫画のような、楽しい高校生活とはほど遠くなる韓国の高校内申制度。

1等級に入るにはどれだけ勉強するんでしょうか。

大学によっては面接や小論文がある大学もあるので、あらかじめ情報を知り、それに備えて対応することが必要です。