韓国大学生の就職事情

以前、外国語の学校で2年間ほど働いたことがあります。
そこは大学の近くで、英語、中国語、日本語がありました。
当然一番人気は英語で、英語の中でも、英会話、TOEIC、TOEFL、TOEICSpeakingとあり、更にTOEICでも初心者TOEIC、基礎TOEIC、600点を目指すTOEIC、800点、900点…と細分化してクラスが分かれていました。
英会話だけは外国人の先生で、TOEICなどは韓国人の先生でした。
多くの学生は英会話よりかはTOEICの授業を選択し、余裕がある学生が日本語か中国語を選択するといった感じでした。
TOEICは新卒採用の目安
日本語を教えていた生徒さんの中に、中小企業の社長さんがいました。
その人が言うには、その会社では新卒採用の目安はTOEICの点数だとはっきり言っていました。
その会社は外資系の会社ではなく、英語を使う会社でもないのですが、そうだと言うのです。
つまり、今韓国では学生がどれくらい就職活動のために頑張ったかという指標がTOEICであり、会社はそこを見るというのです。
inソウル
大学がソウルにある大学なのか、地方の大学なのかもすごく重要みたいです。
大企業はまず地方大学というだけで、書類選考で落とされるとか…。
確かに韓国の高校生たちは大学受験でinソウルを目標に頑張っています。
ソウルに住んでいるけど、頭が悪くて地方というケースもよく聞きます。
地方でそれでも優秀な大学はKAISTくらいでしょうか…。
余談ですが、本当に優秀な子は海外の大学に行きます。子供の頃から語学学校で日本語を習ってる子は大抵が教授の子供とかで(親の海外研究中に日本語に触れるというケース)、大学は海外に行く子が本当に多かったです。
超都市集中型の韓国です。
高校4年生
外国語、留学経験、専門の資格、パソコンの資格、ありとあらゆる資格をとり、競争するのが韓国の就職活動です。
そのため、大学に入学しても高校4年生と言われるくらい、机に向かって勉強します。
大学に入ったらSPECのための勉強がスタートするからです。
外見も美しく
会社によっては面接で外見も重視されると言います。
それで、整形する学生もいますし、整形まではいかなくとも、ほくろを取ったり、レーザーを受けたりする学生が多いです。
私の教え子の中には若いのに髪が薄くて、病院に熱心に通っていました。
歯の矯正をしている子もすごく多いですよね。
見た目重視の国です。
これだけ努力しても就職先がない、というのが韓国の現実です。
殆どが大卒で、みんな高望みしすぎるんでしょうね。
こんな社会に我が子も送らなければならないと思うとぞっとします。