2024年度から韓国の大学入試制度が変わります! 徹底解説してみた。

2024年度から韓国の大学入試制度が変わります! 徹底解説してみた。

2024年から韓国の大学入試制度が変わります。

これまで韓国の入試制度はいろいろ問題があり、双子姉妹の不正入試事件や、チョグクさんの娘事件などが社会を賑わし、親たちの反感を買いました。

おそらく、こういった背景から今回の変更に至ったと推測できます。

今回変わるのは2024年度大学入試から。

つまり2005年生まれの子からが対象です。

今回の変更でどのように変わったのか、まとめてみました。

韓国の大学入試制度

変更事項の前に、まずは韓国の大学入試システムを理解する必要があります。

韓国の大学入試の方法は大きく分けて2つ。

 

大学修能試験(수능)を受ける方法と、受けない方法です。

大学修能試験を受ける方法を定時募集(정시)といい、受けない方法を随時募集(수시)といいます。

この随時募集(수시)というのがまたややこしい。

수시というのは韓国式推薦入試です。

学生簿総合選考(학생부종합전형)と学生簿教科選考(학생부교과전형)から判断されます。

今回変更されるのは図の赤字部分。

수시の学生簿総合選考の部分です。

ではどのように変更されるのか見ていきましょう。

 

 

2024年度大学入試変更点

・修能試験との比重が40%以上

・自己紹介書が廃止

・教師推薦書が廃止

・クラブ活動記載が廃止

・受賞経歴記載が廃止

・読書活動記載が廃止

 

となっています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

 

1.大学修能試験(수능)が40%に拡大される

大学修能試験(수능)というのは日本のセンター試験のようなものです。

え?40%に拡大?今までもっと低かったの?とびっくりする人もいるでしょうが、現在の学生はほとんどが推薦(수시)で大学に行きます。

ほとんどの学生が念のために大学修能試験(수능)を受けているのです。

2024年度からは大学修能試験が拡大され、40%になります。

つまり、学校の成績が悪くてもそれで終わりではなく、大学修能試験さえ頑張れば何とかなるという道が広がりました。

(浪人生にとっても有利になります。)

高校生になると、自分は大学修能試験で大学に行くか、推薦で大学に行くか、早めに選択する必要があります。

推薦で行くには高校1年生からの学校の成績、授業態度、学校行事、ありとあらゆる学校生活すべての内容が反映されます。

そして反映される期間は高校1年生1学期の中間試験から3年生1学期の期末試験までです。

つまり、高校3年生になってから頑張っても遅いということになります。

中間期末の成績が悪いなら、切り替えて大学修能試験の対策をしていく必要があります。

だから韓国の中学生は必死に勉強するわけです。

(実質、高校1年生から3年間受験戦争に突入します)

この仕組みを理解しないと大変なことになります。

韓国の教育は学生が学校生活をサボれないようにしたずる賢い仕組みになっています。

 

2.非教科活動が 反映されなくなった

非教科活動というのは学校で勉強する科目以外のことです。

・放課後授業(放課後に講師が来て教える形式)

・クラブ活動

・読書活動

が反映されなくなりました。

日本だと、部活ってすごい反映されると思うんですが、韓国は違うんです。

もし部活や放課後授業をするにしても、好きなものを選択するというより、進路に関係するものを選択するのが韓国流です。

なぜ反映されなくなったかというと、韓国の一般高校が、특목고/자사고(特殊目的高校、自律型私立高校)といった高校と比べて、推薦入試に対応できておらず不利だということが挙げられます。

現在、SKY(ソウル大、高麗大、延世大)に入る子のほとんどが특목고/자사고(特殊目的高校、自律型私立高校)出身者です。

そしてSKYに入る子のほとんどが高所得家庭です。

昔のように家が貧しくても勉強していい大学に入る、なんてことはなくなりました。

특목고/자사고(特殊目的高校、自律型私立高校)は内申対策のカリキュラムを導入し、学校をあげて取り組んでいて、수시(推薦入試)に強いのです。

それに比べ一般高校は何の対策もできていません。

この不平等をなくすという目的があります。

2025年には자사고(自律型私立高校)、외고(外国語高校)が一般高校になる予定ですが、どうなるでしょうか。

 

 

3.自己紹介書、推薦書の廃止

自己紹介書とは学生本人が書かなければならず、推薦書は教師が書きます。

これも先ほど述べた理由と同じで、対策できている高校とできていない高校の差が激しいのです。

また高額なお金を払い入試コンサルティング会社を利用した場合とそうでない場合も差が生じます。

富裕層は入試コンサルティング会社を利用します。

こういった所得による不平等も生じるため、廃止になりました。

 

 

4.受賞経歴が反映されなくなった

これも同じような理由で、특목고/자사고(特殊目的高校、自律型私立高校)は学校をあげてありとあらゆる賞を学校で作ります。

そしてそれを生活記録簿に書けたわけです。

でも一般高校は賞の数も少ない、ということで廃止になりました。

 

 

5.個人の奉仕活動が反映されなくなった。

表にはないんですが、個人の奉仕活動も反映されなくなりました。

韓国では学生は年間決められた時間、奉仕活動しなければなりません。

それは反映されます。

でも、生活記録簿に書くため、わざわざ個人で海外ボランティアに参加する子とかがいたわけです。

また親の人脈を使って進路と関係ある所にボランティアしに行ったりだとか、いろいろ問題がありました。

 

 

まとめ

非教科活動が反映されないのですから、今回の変更によって教科活動がより重要視されます。

つまり高校の中間期末テストの成績です。

学校の勉強を頑張るしかありません。(泣)

正直これでどのように変わっていくのかわかりませんが、わかることは、勉強できる子が有利となります。

これが普通なんですが、この普通が今まで通らなかった入試制度でもありました。

更には2025年(現在小6)から高校の教育課程も変わるらしいので、ここ数年は韓国政府に振り回されそうな予感です。

 

 


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